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DALLJUB STEP CLUBやOUTATBERO、HABITといったバンドのメンバーとして知られ、マシンテクノの可能性を追求するTESTAV名義でも活躍中のYuta Hoshiによるソロ・バンド・プロジェクト、WOZNIAKのセカンド・アルバム『Solution』がcatuneからドロップされる。2013年はGreeen Linez、sauce81、Sorcererの作品を通してアーリー90'sなエレクトロ・ファンクやシンセ・ブギー、バレアリック/ニューディスコまでを自在に横断してきたcatuneが、レーベル黎明期に牽引した国内のポストロック・シーンを出自とするWOZNIAKの新作をこのタイミングでリリースすることには、懐古主義とは全く別の意味合いがある。WOZNIAKは、大局的にはすでに飽和状態にあったポストロック・シーンに生まれながら、バンド・サウンド/生演奏にこだわったテッキーなグルーヴの進化に理想を求め、昨年にはストイックなミニマル・テクノ/ハウス路線へ大きくシフトしたファースト・アルバム『Effects And Nice』を自主レーベル=77ROMANCEより上梓。ナイト・クラビングにどっぶりと浸かっていたHoshiが、Basic Channel~Rhythm & Soundからベルクハインやオストグッド・トンに連なるベルリン・ミニマルのラインとポストロックを思わぬ形で繋いだミッシングリンクとなった。
彼が全6トラックの作曲/演奏を手掛けた今回のアルバムでは、シンセ、ギター、ベース、生ドラムなどの生楽器が全面に使用されているものの、そうした迂回によって獲得された音に対するアーキテクチュラルなアプローチ、ジャーマン・ミニマルとバウハウスの親和性の高さを想起させるようなサウンド・デザインが、バンド回帰を凡庸なダンス・ロックとは異次元のアートへと昇華させている。垂れ込める暗雲のようなシンセの羽音が黙示録的な始まりを告げるSE「Cell」に続き、突如シンプルなキットから弾き出されるビートがHoshiのドラマーとしての魅力を伝える「Morphling」で『Solution』は大胆なスタートを切る。こちらは巧妙に配されたシャープなカッティングとアンセミックなシンセのメロディーがヘルツォーク&ド・ムーロンの巨大建築のように発展/解体していく1曲で、前作の収録曲「TTT pt.1」のエピソード0にあたるナンバーでもあるという。構成面でBATTLES「SZ2」の影響を受けているというシネマティックな「Heptagon」(=七画)では、絶妙にチューニングされた7拍子のブレイクビーツを軸に錯視的なポリリズムとアルペジオがレイヤーされ、終盤に飛び交うエモーショナルなフィードバック・ギターや躍動感のあるベースラインとの有機的なコントラストを生んでいる。静謐なダークアンビエント「World」を挟み、URからデトロイト経由でネオ・インダストリアルへと接続するノイジーなハード・ミニマル「Less is more」(ミース・ファン・デル・ローエ!)が、6トラック中最速となるBPM140のイーヴンキックとアグレッシブかつ多彩な音の粒子の交配で、アルバム全体のテンションを一段と高いものとしている。RADIANやTRAPISTあたりの音響を思わせるアウトロ「2/15」の余韻が静かな幕引きを担うラストまで、『Solution』はリスナーに1枚を通してのリスニングを求める作品と言えるだろう。なお、WOZNIAKはサポート・メンバーを迎えて5月10日よりライブ活動を再開、早くも次作の制作に取り掛かる予定となっている。本作で提示されたソリューションの先にどのような世界が待ち受けているのか、しばらくは我々の興味が尽きることはなさそうだ。
TRACK LIST :
1. Cell
2. Morphling
3. Heptagon
4. World
5. Less is more
6. 2/15
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