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今、音楽は何のためにどのように鳴り響けばよいのか。僕は希望と癒しだと思います。僕らはそういった「希望」や「癒し」に対してどちらかというと胡散臭いイメージを持ってしまうタイプの人間でした。そういった僕らが僕らなりのやり方で希望や癒しに真摯に向き合ったEPです。おそらく今は変動の時代です。変動するときには必ず歪みが生じます。その歪みに対しての希望と癒しを鳴らしたいのです。つまり勝った人も負けた人も奪い取った人も奪い取られた人も傍観した人も忘れた人も憶えすぎていた人も勘違いした人も、努力した人も努力できなかった人も何もしなかった人も何かせざるを得なかった人も、誰でもふとした瞬間にフッと入り込んでくる昨日への後悔、明日への不安、切なさ、虚しさ、寂しさ、憧れ、虚無。それらに対しての「希望」や「癒し」。つまり昨日や明日に何があったとしても「さぁ、今日もがんばろうか」。結局はそういうことだと思います。そういうEPに鳴ったと思います。思っています。是非聴いてください。イメージしてください。よろしく!
池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
アルバム『CALLING』が話題を呼んだシネマティック・ダブ・ユニット「あらかじめ決められた恋人たちへ(以下、あら恋)」が、EP「今日」をリリースする。「前日」と「翌日」の2曲で構成された30分に及ぶ本作品は、バンマスである池永正二が、自身や家族、そして世間を取り巻く混沌とした3.11以後の"状況"を克明に描写した、インストバンドならではの言葉のないメッセージソングとなった。 「前日」は、美しいピアノのフレーズから怒涛の轟音になだれ込んでいくダンス・チューン。ベース、ドラムが弾き出す重厚なグルーヴと、鍵盤ハーモニカ、テルミンによるメロディアスな旋律との対比が鮮やかで、あら恋史上もっとも多幸感に満ちたサウンドである。「翌日」は、17分を超えるミディアムDUBナンバー。儚い鍵盤ハーモニカと心地良いビート・メイキング、そして突如として現れる轟音ノイズシャワーが絡み合ったポストロック的サウンドで、夜明け前の静けさや降り積もる穏やかさに似た解放感に包まれているのが魅力である。 今日から前日への後悔、そして今日から翌日への不安。途切れることのない日常を「癒し」と「希望」を込めて奏でたこの音源は、リスナーに切実な"今"を伝えてくれる作品だ。
(森樹)
TRACK LIST :
1. 前日
2. 今日
PROFILE :
池永正二をバンマスとするシネマティック・ダブ・ユニット。1997年、池永のソロユニットとしてスタートし、2003年には『釘』(OZディスク)、2005年には『ブレ』(キャラウェイレコード)をリリース。2008年、拠点を東京に移すと、同年11月に『カラ』(mao)をリリース。また、この頃からバンド編成でのライブ活動を強化し、叙情的でアーバンなエレクトロ・ビートと生バンドが融合したスタイルを確立。2009年にはライブ・レコーディングした音源を編集したフェイクメンタリー・アルバム『ラッシュ』(mao)を発売。2011年、満を持してバンド・レコーディング作『CALLING』をPOPGROUP Recordingsからリリース。そのアルバムを引っさげて多数のフェスやイベントに参加、感情迸る圧倒的なパフォーマンスでオーディエンスを魅了している。
販売価格 | 1,676円(税152円) |
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型番 | CD_AR026 |