囚人番号345506、南の果ての記憶。2005年、奇妙な音声で録音された「Lost Dope」という曲が、日本のヒップホップ・シーンに衝撃を与えた。声の主は札幌出身のラッパーB.I.G. JOE。ヘロイン密輸容疑で逮捕され、オーストラリアの刑務所に服役中だった彼は、日本への国際電話を利用し、そのラップを吹き込んだのだ……。本書は、異国の獄中で過ごした日々を綴った、B.I.G. JOE 6年間の手記である。事件の顛末、裁判の行方、塀のなかの過酷な生活、そして、前向きに生きる力を与えてくれたラップという表現手段。収監中の身でありながら日本で発売された数々の作品は、どのように制作されたのか? 長い刑期のなかで彼は何を感じ、何を思ったのか? その全貌が、ついに明かされる。四六判/288ページ。解説:二木 信。
TRACK LIST :
1. プロローグ
2. 密輸計画
3. 無言の取調室
4. 幻覚と選択
5. 裁判
6. 判決=Not完結
7. 愛と孤独と決別と
8. 新天地
9. ジェイルで生きるための10の戒め
10. グローバルな食生活
11. ロスト・ドープ
12. マッチョ・ワールド
13. スタジオのある刑務所
14. 監獄ラッパー誕生
15. 母の面影
16. ザ・犯罪学
17. 塀のなかの住人たち
18. ドラッグ・ビジネス
19. ミッドナイト・エクスプレス
20. LIKE A 修道院
21. 生きることと創造すること
22. 6年
23. フリーダム・フライト
24. 再会
25. 監獄ラッパー・イズ・バック
PROFILE :
札幌出身のラッパー、プロデューサー、ヒップホップ活動家。90年代初頭にヒップホップ・カルチャーに強い影響を受け、その後マイクを握り地元を中心に活動を開始。着実に支持も高まりつつあった2003年、ヘロイン密輸容疑で逮捕、オーストラリアで6年間の刑務所生活を送ることに。しかし同地より発信された生々しい作品により注目を集め、本人不在のまま、日本の音楽シーンにその名が浸透していく。2009年の帰国後は、ソロ作の発表に加え、数々の客演、全国ツアーを行ない、精力的に活動中である。最新作は自らがリーダーを務めるMIC JACK PRODUCTIONの『M.I.C』。
販売価格 | 1,760円(税160円) |
---|---|
型番 | MAG_BI001 |