詩・トラック・ジャケットを一手に手がけ、しかもすべてが高い完成度とオリジナリティを誇る小林大吾は、これまで無名だったことがほとんど奇跡なくらい、マルチな才能を持つ正真正銘のアーティストだ。ヒップホップはもちろん、あらゆるグッド・ミュージックに影響を受けたトラックは古き良き時代のヒップホップを思わせ、美しく、ウィットの効いたリリックは現在のあらゆるラップ/ポップスの歌詞と比べても最高水準にある。便宜上、本作は「スポークン・ワーズ」とカテゴライズされているが、実際はまだ正しい形容詞を持たない、音と言葉の最新型アートである。ポエトリー・シーンや日本語ラップ・シーンの垣根を越え、あらゆる良質な耳を持つ人に本盤はアクセスしていく可能性を秘めている。奇跡的なまでにマルチな才能、小林大吾の記念すべき初フル・アルバム!「墓を掘り起こす必要がある。唇にかけた鍵はどこだ?」約32分。全13曲中4曲がインストゥルメンタル。歌詞を真剣に聞き込むもよし、トラックの心地よさに耳を癒すのもよし(トラックは一曲目を除きすべて本人の手によるもの)。フィーチャリングに、ウッド・ベースのタカツキ(スイカ/サムライトループス)、toto(スイカ)。マスタリングはILL SUNOとしても活動するアーティスト、AZZURROの手によるもの。特殊用紙を使った特製ジャケット仕様(開くとポスターになります)。
TRACK LIST:
1. エイミーと尨犬 feat. Takatsuki
2. ためらい
3. その子は如何にして星を燃やしたか
4. 鉄工所の夜
5. QWERTY配列
6. 千年
7. 後日談
8. 歩く
9. 沸騰する建築家
10. 砂金 feat. toto
11. 棘
12. おとづれ feat. toto
13. 笛吹きの末裔
PROFILE:
1977年生まれ。ホームタウンは東京都町田市。17歳から詩を真剣に書き始め、2003年にふと思い立って新宿スポークン・ワーズ・スラム(SSWS)に出場。第一次大会で見事優勝し、年間グランド・チャンピオン大会でも準優勝に輝く(優勝はタカツキ)。審査員を務めて音楽ライター・古川耕の勧めで2004年夏からアルバム制作を開始。以前から所有していたMPC2000XLでトラックをつくり、趣味的に行なっていたデザインワークでジャケットを制作。すべて自身の美意識で貫いた初アルバムを完成させた。年内には「8,000,000」シリーズの二作目となる初詩集をフライング・ブックスから出版予定。
販売価格 | 1,650円(税150円) |
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型番 | CD_KO007 |