DJ HAC。この男もまた岡山の本物（←ココ重要)のストリートでよく見掛ける、「決して大口は叩かず媚びず、自分の価値観を信じて曲げない」、骨のある表現者の一人だ。タイトなスクラッチにターンテーブル捌き、ある夜にclub no.9でたまたま見掛けたヤツのショーケースに心底、胸を踊らされた夜を忘れない。そんなHACに貰ったサンプルCDには、HACのディープな世界観が垣間見えた。インストに加えてラップが乗った曲まで収録されていた。あれから数年..... 次なるHACの動向を気にしていたが、HIGH LIFE RECOR DSからの作品投下。



　HACの言葉を借りれば「最終的にしてみたいのは完全なインストゥルメンタルによるアルバム」しかし今回は思わず岡山のシーンに注目している最高の好事家(マニア)もニヤリとするMCが多数参加。普段はHIP HOPよりも違う音楽を好んで聴くというHAC独自のアブストラクトでブッとい楽曲と実に興味深い化学反応を起こしている。HANABIS(HIGH LIFE)との「破壊と再生」がテーマだという2曲目あたりがこの作品のカギを握りそうだ。同じくHIGH LIFEより魂風、2008年UMB岡山代表でもある LA-MEN DOGG, ここ最近MCバトルや作品においても岡山若手MCの中でも注目度が高いHY-BRIDGEなども名前を連ねている。DJ HAC自身に存在する一つの側面、そして目指す目標への序章的展開がこの作品でHACは証明することが出来たのではないだろうか、そう思えてならない。







TRACK LIST :

1. Sample regista

2. Death escape (feat. HANABIS)

3. Breaken

4. Loft city (feat. LA-MEN DOGG/魔太郎)

5. Dialy

6. Lover pain

7. DDD (feat. 魂風)

8. Lastdance

9. Represent (feat. HY-BRIDGE/FEIDA-WAN/PHANQ ROWLLERZ)







PROFILE :

　13歳でHIP HOP と出会う。スクラッチに興味を持ち、18歳でDMC に初参戦。その時に同じく参加して いたDJ FRASH PISTON(HIGH LIFE RECORDS) と初遭遇。FRASH PISTON の主催するイベント 「12inch MURDERZ」に誘われ参加。活動を続けていく中で、スクラッチに留まらず言葉の意味が分からずともBEAT のみで自身が受けた衝撃に改めてトラックメーカーへの道えと導かれて行く。「素人の意地の固 まりがHIP HOP」という、巷で安易に顔をジャケットにさらけ出すWACK DJ 達とは一線を画す信念の元、遂にHIGH LIFE RECORDS からアルバムを発売する。

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