道具にWildernessな感触を宿し、各所で話題の仙台発のガレージギアメーカー“PLATFORM”による防水・耐久性能を有したハンドメイドポーチにNewage~Downbeat~Jazz~Hiphop、とクラフトスタイルで自由に音を縦走する DJ CASINのMIXがインクルードされたスペシャルなアイテム。

「風の匂いって分かる？」老舗アウトドアショップのマスターにこう聞かれたことがある。僕は、え？突然ギアを最高速に入れたような質問だと思った。答えに少し詰まったけど、確かに山域によって雰囲気の違いを肌で感じることもあれば、ここはなんとなく獣臭い気がするな、とかその違いはなんとなく無意識的にも感じたりする。普段の生活の中では油断していると鈍りがちな五感というのは、ただそこに自然しかないところではフルに刺激してくれる。そういうところも改めて山の魅力だと感じている。朝霧に包まれた森を照らす陽はやわらかく、朝露に濡れた緑に反射する光は眩しい。静寂と瑞々しさに始まりを想う。今回のMIXを聴かせてもらった時、風と露、というワードが思い浮かんだ。見える景色は記憶とともに想像される。Newage、Downbeat、Jazz、Hiphop、自由に音を縦走する DJ CASINのクラフトスタイル。彼らしいラインに添った音の展開は、自然の営みや変化のイメージを自由に感じさせてくれる。そういった意味でのオーガニックな音味が心地良い。オリエンタルな香りをまとった風に吹かれながら、時に寄り道が楽しい75分の旅。


Disc Pouch :
CDジャケットについて考えた時、PLATFORMなりのスタイルでアプローチしたいと思っていた。バッグメーカーとして、専用のケースでリリースするのはなんだか味気がない。そこでCDがすっぽりと収まるサイズのポーチを作り、これをジャケットとした。答えはとてもシンプルだった。ジャケットとしての機能に加え、CD以外の何かを収納できて、外にも持ち出せる“使えるジャケット”。素材は抜群の強度と防水・耐久性能を有し、防護服にも採用されているTYVEK（タイベック）を使用。今回のジャケットのイラスト、盤面のデザインはDJ CASINとPLATFORMの2人で作り上げた。自らでできることは自らでやってみるのが僕らのスタイル。タイトルは風と露を意する“Hūlo” iPadでぼんやりと、深く考えることなくペンを走らせてみた。今こうして完成版を眺めていると、樹幹に送り込まれるエネルギーの循環を感じる。盤面は絶妙なバランスを保ち、どこか民藝のような空気に包まれている。と言ったら都合が良すぎるだろうか。それぞれの解釈で楽しんでほしいと思っています。


About PLATFORM :
宮城県のガレージギアメーカー“PLATFORM”(＝プラットフォルム)。山歩きにハマっていくうちに、Ultralightの考え方や“MYOG(make your own gear)”カルチャーに魅了され、自身でもミシンを踏み始める。ものづくりの表現として、自分印PLATFORMのタグを打つようになる。これStyleWars。流行りに左右されないシンプルなギアを自宅にて100%ハンドメイド。Street to da wilderness!をコンセプトに、場所を選ばないスムースな使い心地を提案しています。PLATFORMとは、古代中国における「月を眺める高台」という意味の語源から転じ、新たな景色との出会いにギアを通し、寄り添いたいという想いを込めて、日々。



■ 2023年9月8日発売

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