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本邦初訳となる「ヒップホップ・ジャーナリズムのゴッドファーザー」と呼ばれた黒人批評家による博覧強記の代表作!ジョージ・クリントンの “メタなバカさ” がアミリ・バラカの “変わっていく同じもの” へと放り込まれフリー・ジャズもマイケル・ジャクソンもギャングスタ・ラップもジェイムズ・ブラウンもトニ・モリスンも、すべては同一線上で語られる。
著者紹介:押野素子
翻訳協力:Kinnara : Desi La、江口理恵、宇野瑠海、Neil Ollivierra、魚住洋子、高橋勇人、五井健太郎、dream hampton
目次
イントロダクション――欲望、あらゆる物事(ブラック)
第一部 黒人男性の展示会
追悼:アミリ・バラカ/ウェイン・ショーター/ジミ・ヘンドリックス/ジョン・コルトレーン/釣りに行く──レスター・ボウイを偲んで/ザ・ブラック・アーティスツ・グループ/ブッチ・モリス/チャールズ・エドワード・アンダーソン・ベリーと私たちの未来史/独学の砂男、ロニー・ホーリー/マリオン・ブラウンとジンジ・ブラウン/塵埃のダークな天使──デイヴィッド・ハモンズとストリートの超絶主義/ビル・T・ジョーンズ──舞踏における戦闘的振り付け/ゲイリー・シモンズ──コンセプトの爆撃者/ヴィジョンの持続性──ストーリーボード・P/アイス・キューブ/ウィントン・マルサリス──ジャズの改革者/ソーントン・ダイアル──自由、ブラック、そして世界の暗闇を照らすこと/ケヒンデ・ワイリー──黒人の男らしさをめぐって/ラメルジー──地下鉄のグラフィティ、そして偶像破壊のサムライ/リチャード・プライヤー──プライヤー健在/追悼:リチャード・プライヤー/追悼:ギル・スコット=ヘロン/鏡のなかの男──追悼:マイケル・ジャクソン/マイルス・デイヴィス
第二部 笑う彼女は意地悪だけど、魅力的
ボーン・トゥ・ダイク──笑うシスターへの我が愛、意地悪そうでクィアで印象的なシスター再び/ジョニ・ミッチェル──ブラック&ブロンド/アジーリア・バンクス──『ファンタシー』/シャーデー──ブラック・マジック・ウーマン/もしジェイムズ・ブラウンがフェミニストだったら/イタバリ・ニジェリ著『最後の農園』について/カラ・ウォーカーについて話そう/空間、時間、芸術の境界線にいる女性たち──カンディダ・ロメロ『リトル・ガールズ』をめぐる考察/アート界のホープ、エレン・ギャラガー/黒と抽象の詩人に贈る/“ギクユ神話と宇宙から来た有色のライオット・ガールの戦い”──ワンゲチ・ムトゥ特集/象形文字のゾンビ・パレードに参加しよう──デボラ・グラント/第二幕のビョーク/キュレーター、セルマ・ゴールデンの挑戦
第三部 やあ暗闇、私の懐かしいミーム
ウォール街占拠に黒人女性が少なかった理由トップ10+4/ヒップホップとは何か? ドリーム・ハンプトン、対話的インスピレーション、そしてミシェル・ンデゲオチェロがミシェル・ンデゲオチェロであるために/諜報データ──ボブ・ディラン『ラヴ・アンド・セフト』/三〇歳になったヒップホップ/愛とクランク──アウトキャスト『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』/白い自由──エミネム/ウー・ダニット──ウータン・クラン『ウータン フォーエヴァー』/アンロック・ザ・トゥルースvsジョン・ケージ
第四部 スクリーニングス
スパイク・リー『バンブーズルド』/『ザ・マック』的なるもの──ブラックスプロイテーション映画の語法/セックスとニグロシティー──ジョン・シングルトン監督の映画『サウスセントラルLA』/白塗りのリンカーン──スーザン・ロリ・パークス作『トップドッグ/アンダードッグ』におけるジェフリー・ライトとドン・チードル/ドキュメンタリー『ブラックパワー・ミックステープ』(二〇一一)──ふたたび語られる闘争の時代
第五部 人種、性、政治トリック、文芸
巨匠、クラレンス・メイジャー/大西洋の音──キャリル・フィリップス著『アトランティック・サウンド』/アポカリプス・ナウ──パトリシア・ヒル・コリンズ著『ブラック・セクシャル・ポリティクス』、トーマス・シェヴォリー著『ノートリアスHIV』、ジェイコブ・レヴェンソン著『秘密の伝染病』/血と橋──一九九九年、ニューヨーク市警とジュリアーニの抗議運動/“ニガ” チュード/脅威の三人──ジェリー・ガフィオ・ワッツ著『アミリ・バラカ』、ヘイゼル・ローリー著『リチャード・ライト』、デヴィッド・メイシー著『フランツ・ファノン』/底辺のえさ箱──桐野夏生著『アウト』/高台を登る──マリーズ・コンデ著『風の巻く丘』/雑種惑星の憂鬱──ゼイディー・スミス著『ホワイト・ティース』/スキン・トレードの冒険──リサ・ティースリー著『グロー・イン・ザ・ダーク』/ジェネレーション・ヘックス──ジェフリー・レナード・アレン著『背中の下のレイル(Rails under My Back)』/地下に潜る──ゲイル・ジョーンズ著『モスキート』/審判の日──トニ・モリソン著『ラヴ』とエドワード・P・ジョーンズ著『地図になかった世界』について/ブラック・モダニティと笑い、あるいは “N*g*a” はいかにしてジョークを手に入れたか?/カラハリのけんけん遊び、あるいは二〇巻におよぶアフロ・セントリックなフューチャリストのマニフェストのためのノート
『フライボーイ2』日本語刊行に寄せて 押野素子
■ 2023年5月30日発売
販売価格 | 4,378円(税398円) |
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型番 | GE_EL010 |