「時計の針は、未来にしか進まない。ぐるっと一周して元に戻ったように見えても、未来に進んでるんだ。」 魔王になった少年がそう言って、時空を破壊し、再創造する。そんな場面から、始まるMIXが、この「Beyond the world」。
制作は年明けくらいから始まり、気づけば新型コロナウィルスによるパニックの真っ只中。不安定な日々が続く中で気持ちがネガティブになりがちなのは視野が狭くなり今や明日が不安でしょうがないから。だとしたら100年、1000年、100000000年レベルで、しかも宇宙もいくつもあるって、宇宙の中に自分たちはいるし、自分たちの細胞にも無数の宇宙がある。と、考えていくと気持ちは楽になってくるし、 だからMIXの構成も、時空が破壊されたあと再び宇宙ができて地球ができて、生命が生まれて、思い、悩んで、朽ち果てて、また咲くそんなスケールで、お互い曲をつないでいきました。 そして、70分がすぎ、最後のパートでたどり着いたのは何気ない日常の一場面。何気にない日常がかけがいない。普通の一日を暮らせることが特別。毎日がスペシャル。時空、宇宙、次元、世界を超えて、 78分後に一緒にそこに辿り着いてくれたら嬉しいです。「最高にくだらないことに笑い久々の再会 嬉しい乾杯顔が緩んで ステップを踏んでこの日が月に溶けてく今日」がいつかまた来る日を夢みてます。text by 穴澤直人
PROFILE : overdose attraction djs
hen naotoとanother sunがB2Bすると、出現するスタンド。物語を紡ぐ。
PROFILE : another sun
とある1本のMIXTAPEの影響でレコードミュージックの虜となり、1999年頃からCOLORSの一員として福岡でDJ活動開始し、様々な現場にてPLAY。現在はそれらの経験を活かし、hiphopをベースに様々なジャンルの音楽を吸収し、音の結晶へと昇華させ、唯一無二のサウンドを制作している。そのサウンドは another sunのフィルターを通し、幻想的で、時に激しく、時に美しく、多種多様である。2012年にはメランコリックでスピリチュアルな音を奏でる1st ALBUM「sanctuary」をリリースし、ブレイクビーツとループするピアノやギターの旋律、 浮遊感のあるシンセ音が、幻想的な空想の世界へ聴き手を誘った。現在はDJ SOUL ONEとユニット「Majestic Two」を結成し、2016年にアルバム「OCEAN IN DUSK」をリリース。また DJ MOTORA率いるクリエーター集団「MOTORANIX」の核となるメンバーでもあり、2014年にアルバム[Tree of Life]をリリースしている。
PROFILE : hen naoto
未だ未開拓な自国の音源を己の感覚でdigし、新たな言霊・音魂を紡ぎ出す孤高のDJ。 掟や縛りに捉われず、思い向くまま、気の向くまま、新たな獲物を見つけては、開地に卒塔婆を立てて行く。 流離い 彷徨い 旅から旅へ 何処へ行くのか 本人もわからない。
■ 2020年9月3日発売