岐阜をベースに活動しているDJ MOTIVEが2015年リリースしたアルバムMAJESTYをelectric rootsにてカセットリリース。
『ーこれは様々な人にタイムレスに響く作品だ』
alffoというレストランを経営する傍ら、ミュージシャン/DJとして活動しているMOTIVEとは、彼の地元である岐阜近辺でDJする際、一緒になる機会も多い。(dublab関連の映画Secondhands Sureshotの上映会も彼の店で行われた。)
ある日、移動中の車内でKENSEI氏がかけたMOTIVE本人に貰ったというこのアルバムは、全体的にメランコリックな印象でとても心地良く、ドライヴ中の風景と音がマッチしていて、気付くとCDは3周目をまわっていました。
心地良いヒップホップビートとメロディの上に繰り広げられる唄や言葉が、違和感なくひとつの音として自然に耳に入ってきて、フューチャーされているシンガーやラッパー達の声がサンプリングの様に聴こえたり、インストルメンタルの曲はどこか懐かしい風景をイメージさせてくれたりと、聴いてるこちらを豊かな気持ちにしてくれます。
その中でも「HARUKOMA」という曲は、地元岐阜の日本三大盆踊り"郡上おどり"でも有名な民謡"春駒"にインスパイアされて作ったというブレイクビーツで、三味線の音とビートがうまくハマった踊れるワールドミュージック、ONRA"Chinoiseries"シリーズの日本版とも言えるナイスグルーヴな1曲に仕上がっています。
アルバム全体を包みこむ優しさと力強さには、忘れかけていた大切なものを呼び起こしてくれるような感覚を覚えます。
ドライヴミュージックとしてもソファに座ってコーヒーを飲みながらリラックスして聴いても良し、MADLIBのYESTERDAYS NEW QUINTET、CARLOS NINO、DJ CAMやDJ SMASHなどの作品とも相性が良さそうなC&Cもお勧め出来る1本です。
MOTIVE自身もカセットテープを集めて聴いているそうで『"MAJESTY"もテープにしてみたい』という彼の想いと重なり、今回のリリースに至りました。CDとは違うテープの質感で新たにこの作品を味わっていただけたら幸いです。
アートワークを手がけた同郷のNOVOL氏の作品の中でも珍しい、ブルージーな雰囲気漂うCOOLなジャケットになっています。
electric roots 相良
ここ数年だけでも毎年のようにアルバムをリリースし、マンスリーMIX CDリリースを自ら課し、バンド"dead bundy"での活動、国内外からのトラックリリースやREMIXワーク、さらには自身が運営に関わるカフェで日々キッチンを努めるスタンスも含め、多忙にも関わらず多才で多作な活動は、ローカルのDJ、BEAT MAKER、果てはSKATERにも支持されているのがみてとれる。それでいながら時に飄々とした彼の物腰を、良い意味で微塵も感じさせない独自のセンスとアイデアの作風は、限られたジャンルやシーンだけで括られて聴かれるには惜しい、というか、それで彼の作品へ辿り着かないのはちょっと勿体ない気がします。うまく例えられているか分かりませんが、ミニシアターで上映された作品が年月を経て多くの人に届いていくような。そういった感じで長く聴き込めるアルバムだと思います。kono(ex.Emeralda/Gifu)
TRACKLIST
01. MAJESTY
02. LOU
03. A NEW DAY × MARTER (JAZZY SPORT)
04. WIPS
05. TITITITITI
06. Hoshi ni Negai wo × K.LEE (B.B.9)
07. MINT
08. &PIANO
09. MONIN × YUSUKE IKEDA (tiger MOS)
10. JAZZ
11. BOIL × PELICAN SWAMP
12. FAIRY TALES
13. MONOPOLY × PELICAN SWAMP
14. FLOOD OF DRUMS
15. HAL-COMA
16. ROTUS
17. NOTHING
18. BLAKE × YUSUKE IKEDA (tiger MOS)
19. NOVEMBER × AYA FUKAYA (レミ街)
bonus
MIDNIGHT IN CAB
■ 2017年12月上旬発売
販売価格 | 1,650円(税150円) |
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型番 | TP_DJM001 |